浄化槽について浄化槽について

浄化槽の役割

浄化槽とは、台所、トイレ、洗面所、風呂場など家庭から出る汚れた水を、槽の中にすまわせているたくさんの微生物や小動物の働きを利用して浄化し、放流する生活排水処理施設です。
下水道並の処理能力を持ち、汚水をその場できれいにして川に戻す地球に優しいシステムで、良好な水環境を守り、快適な生活環境の創造に欠くことのできない施設です。

浄化槽のしくみ

浄化槽のしくみ

浄化槽の維持管理

定期的に保守点検を実施しましょう

保守点検の委託は、登録を受けた業者へ
浄化槽は、微生物の働きによって汚水を処理する施設ですから、微生物に酸素を供給するばっ気装置などは休みなく連続運転されており、きめ細やかな点検と消毒剤の定期的な補給交換が必要です。保守点検は、浄化槽管理士資格を有する知事(宇都宮市は市長)または登録を受けた保守点検業者が行います。
保守点検の回数
保守点検の回数は、法律によって下表のとおり定められています。また、その記録は3年間保存しなければなりません。
なお、この回数はあくまでも最低限必要な回数ですので、用途や浄化槽の使用の状況に応じて回数を増やすことが必要です。
通常の使用状態において、下記の回数以上必要です。
合併処理 浄化槽の種類 処理対象人員
(単位:人)
処理方式
分離接触ばっ気方式
嫌気ろ床接触ばっ気方式
生物ろ過方式
活性汚泥方式
回転式方式
接触ばっ気方式
散水ろ床方式

沈殿分離槽または
嫌気
ろ床槽を有する浄化槽

20以下

4ヶ月に1回

21以上50以下

3ヶ月に1回

2階タンクまたは沈殿分離槽を有する浄化槽

3ヶ月に1回

スクリーンおよび流量調整タンクまたは流量
調整槽を有する浄化槽

1週に1回 2週に1回

沈殿分離タンク、2階タンクおよび流量調整
タンクのいずれも有しない浄化槽

単独処理
処理方式処理
対象人数(単位:人)
全ばっ気方式
分離接触ばっ気方式
分離ばっ気方式
単純ばっ気方式
回転式方式
接触ばっ気方式
散水ろ床方式

20以下

3ヶ月に1回 4ヶ月に1回 6ヶ月に1回

21以上300以下

2ヶ月に1回 3ヶ月に1回

301以上

1ヶ月に1回 2ヶ月に1回

年1回以上の清掃が必要です

清掃の委託は、許可を受けた業者へ

浄化槽の清掃は、毎年1回、あなたがお住まいの市町長の許可を受けた浄化槽清掃業者で行ってください。清掃を行った記録は3年間保存することになっています。

浄化槽の清掃とは、浄化槽内に生じた汚泥、スカムなどの引き出しや各装置、付属機器類の洗浄・清掃等を行います。

【スカム】沈殿分離槽や汚泥貯留槽等に発生する浮上物の総称

全ばっ気方式の既存単独処理浄化槽にあっては、おおむね6ヶ月ごとに1回以上

法定検査は必ず受けましょう

浄化槽の正しい使い方

いくら専門の業者に維持管理を頼んでも、使う側の心づかいが欠けていては、浄化槽の性能を十分発揮させることはできません。日頃の管理や使い方が特に大切になります。

浄化槽の正しい使い方

浄化槽のここがすぐれています

POINT 01

生活排水の汚れが10分の1に減り、きれいな水なので安心して流すことができます。

POINT 02

きれいな水を身近な水路に戻すことにより、地域の水環境が良好に保たれます。

POINT 03

水洗トイレで快適な生活ができます。

POINT 04

設置費用の補助制度や各種の融資制度があり、性能のわりに安上がりです。

POINT 05

1週間程度で設置でき、すぐ効果が発揮できます。

POINT 06

設置場所に応じた製品を選べ、いつでも、どこでも比較的容易に設置できます。

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